10月、値上げの秋。郵便料金、食料品、そして万年筆……! よかろう、ならばッ!!

 

郵便料金、10/1より値上げ。

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ヒィィィィ。

いやまあ、仕方ない、仕方ないんだろうけど。
燃料費も人件費も上がっているだろうし、今まであんなに安く手紙が届いたことが凄いんだろうけど。
値上げ後の料金だって、ぜんぜん高くはないんだけど。

しかし値上がりするのは郵便料金だけではなく、酒類・飲料を中心に食料品も値上がりする品目あり。
春頃に比べれば価格の動きは緩やかになった気はしますが、それでもやはり家計に響く。
ここはグッと財布の紐を閉めて……

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なんだって……!?

パイロット社、10/1より筆記具及び修正用品の価格を一部改定。つまり値上げ。
どうやら万年筆だけではなく、インクも含まれる様子。

お、お前、確か1月にも価格改定しなかったかと言いたいところだけれど仕方ない。原材料費とか人件費とか色々あるんだろう。だから仕方ない。仕方ないんだけど……。

とりあえず心を落ち着けて改定表を見てみると、カスタム74を含むカスタムシリーズ。「ちょっといい感じな万年筆」の入口とも言えるシリーズだけに、カスタム74が「17,600円→22,000円」と2万円台になるのは衝撃だが、まあなあ。あれ1万円台で買えていたのがどうかしていたんだろうな……。

他、エラボーやキャップレスなどパイロットの個性的なメンツも続々値上げ。
エラボー金属軸は値段が4万円に近づき(39,600円)、24年1月の改定前には27,500円だったことを考えると一年も経たずにだいぶ値段が変わってしまったなという感じはある。たとえ値上げ後の値段でも私はエラボーは良い万年筆だと思うけれど、ちょっとこう……手を出しづらいお値段にはなった。購入をお考えの方はお早めにどうぞ。

他、「手に取りやすく、万年筆っぽさもある」コクーンも値上がり。
それでもカクノは価格改定なしで踏みとどまっているあたり、「初めての万年筆として、手に取りやすいもの」を守りたいというパイロット社の意思を感じる。実際、カクノは良い。あれは良いものだ……。好きな色のインクを入れて書ける、万年筆の喜びに溢れている。

人気の色彩雫シリーズを始めインクの値上がりも消耗品だけに痛いが、個人的に「うっ!」となったのはヘリテイジ91。こちらもカスタム74同様、1万円台だったものが2万円台に。

だ……だよね……。74が値上がりするならこちらもするよね。
私はこのヘリテイジ91が大好き。シンプルなデザイン、それでいて万年筆らしい雰囲気、書きやすさ、豊富なペン先の種類。
そしてこのクリップ。カスタム74の雨だれクリップもいいけど、私は圧倒的にこのプレートっぽいクリップが好き。
私が手にした初めての「本格的な」万年筆で、こんなに書きやすいんだと驚かせてくれたのもこのヘリテイジ91。
だから新しい価格でも高いとは思わない。

思わないんだけど……。

……やっぱり、こう、ほら。
それはそれとして。
ずっと気になっていたアレ、買うならやっぱり価格改定前かな、って……。

もはや財布の紐など締めている場合ではない。

財布の紐をぶった切って、GO! Amazon!

というわけで、開封の儀。

やはり価格改定前に駆け込みで買う人が多いのか、それとも普段からこうなのかは不明だが、やや万年筆が在庫薄な感じもするAmazon。
プラチナやセーラーも9月から一部筆記具値上がりだもんな……。

幸い、目当てのものが見つかったのでカートに入れ、レジに直行。
そして翌日、商品が到着。

この外箱、いつ見ても心が踊る。
パイロットのこの箱は私の心を豊かにして財布を貧しくする。

箱を開けて中身を確認。

ヘリテイジ91の軟細字。

私は普段、ヘリテイジの普通の(軟ではない)細字を使っているんですが、柔らかいペン先が好きなのでこのSFはずっと気になっていた。
ペン先が柔らかくてしなるというとエラボーもそうなんだけど、このSFとどう違うだろう? ペン先の形状は明らかに違うんだけど。

早速試してみるべく、まずインクを補充。
コンバーターは付属していないので、自分で用意する必要があります(カートリッジはついている)。私は引き出しに常にパイロットの空カートリッジは用意してあるので、備蓄品をそのまま使用。

インクを入れる時はいつもどの色にするか迷うのですが、今回は書き味をじっくり確かめたかったので、パイロットの「普通の」ブルーブラックを使用することに。使いやすくていい色ですしね。水に強いのも改めて実感したことですし。このインクも価格が変わるんだよな……。

サクサクっと試し書き。

書きやすい。

まあパイロットだしカスタムシリーズだし書きやすいのはわかっていたと言えばそうなんですけど。
軟細字、書きやすい。

書いてすぐ柔らかさを実感というほどか、というと、私はそうでもないと思うんですが。
普通のFに比べると、少ない力で字に太さが出る気がする。

とはいえ、普通のFに比べて極端にペン先が開くというほどでもないし、書き味に違和感もない。力を抜いたままサラサラ書ける感じ。
逆に凄く柔らかくしなるペン先を想像していると期待外れだと思います。

エラボーのFと比べてどうかというと、エラボーの方が書き味はシャープというか、「しゃ、しゃ」と紙に擦れる感触が強いような。字幅、特に払う表現はエラボーの方が出やすいと感じます。まあこのあたり、個人の書きクセも大きく影響しそうですが。

手にとって書いてみて筆を置いて眺めて、やっぱりこの万年筆、好きだなあとしみじみ思う。
持ちやすい書きやすい。シンプルな見た目なので場所を選ばない。
クリップの形状も、てっぺんや尻が平たい形状なのも好き。

万年筆を扱っているお店であれば店頭に置かれていることが多いと思うので、ぜひお手にとって試してみて欲しい。
筆記具はいつの間にか廃番になってしまったりもするから……。推せる時に推したい……。

 

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