11月6日に発売された「マジカルクラフト 猫と魔法のドレス」。
着せ替えゲーム大好き勢としては待望のこのゲーム、発売初日に購入して時間のある時にちょこちょこ遊んでいました。
で、とりあえずエンディングまでは到達したので、軽くレビューを書かせていただこうかな、と。
どんなゲーム?
まずどんなゲームなのかというと、「ドレス制作+着せ替え」がメイン。
主人公のどかな村におばあちゃんと一緒に住んでいる少女。おばあちゃんはドレス魔法でお洋服を作れる仕立て屋さんだったものの、今は魔法が使えなくなり休業中。
そこで主人公はおばあちゃんからドレス魔法を教えてもらい、自分がドレスを作っちゃうぞ、となるわけです。
ドレスの制作はまず型紙を選び、生地を選んで、簡単なミニゲームでドレス制作。ミニゲームは本当に簡単だし、失敗しても特にペナルティもなく(たぶん)、単にやり直しになるだけ。
ドレスの形は「ドレス」というだけあってワンピースっぽい形が中心で、パンツスタイルは一種類のみ。ちょっとアンティークな欧州(南欧?)風の街の雰囲気に合わせてか、服もドレス風のデザインで現代風のスーツとかはなし。和服もなし。
生地はお店で買うこともできますが、お店を手伝ってくれる女の子に魔法で染めてもらったり、芸術家の青年に魔法で柄を描き込んでもらったりと自作も可能。
その際、生地に使う魔法の材料として果物や小物などの素材が必要なのですが、素材は主人公が街をお散歩中にあちこちを漁っ……いや、探して集めます。
生地を選んでミニゲームをクリアすればお仕立て終了。自分用のドレスなら自分で来られますし、依頼されて作ったドレスなら依頼主にお届け。報酬を受け取り評判が上がればレベルアップして作れるドレスの種類が増えたり、アレンジの種類が増えたり。そしてまた依頼を引き受け材料を仕入れ(探し)、仕立てて、届けて……の繰り返し。
主人公が行動するたびに時間が経過し、自宅で休むかある程度の時間が経過すると一日が終了。
できることをザッと並べると、
●ドレス制作関連
・生地染色、柄入れ
・ドレスのパターン(型紙)選択
・ドレス作り。ドレス魔法を使うと主人公のマナが減る
・アレンジ(襟や袖つけ、テープ、レース、ポケットなどの追加)
●街歩き
・住人との交流
・住人のお願いを聞く(猫を探してほしい、この素材が欲しいなど)。お願いを聞いてあげると素材がもらえたりする。
・街にいる猫と仲良くなる&仲良くなった猫から素材をもらう
・ドレス作りに必要な素材を漁……探す
・住人からドレス作りやアレンジの依頼を受ける&依頼された商品を届ける
・ドレスの材料やおかしの購入
●自分関連
・おばあちゃんにお菓子を作ってもらう(お菓子はドレスの素材になったり、自分や協力者のマナを回復できたりする)
・着替え
・雑貨屋で購入した絵本を読む⇒アレンジで選択できる刺繍の種類が増える
・寝る=セーブ
だいたい、上の繰り返しでゲームが進む。
逆に「この手のゲームでできそうでできないこと」は、
・主人公の見た目は固定。着替えはできるが、顔立ち、髪や目の色、体型などの変更はできない。キャラメイクのようなものもない。
・髪型やメイクの変更もできない。
・住民は依頼されて仕立てたドレスを来てくれるが、自分で指定することはできない。一部のキャラ(主に成人男性)は基本、着替えない。
・ゲームの進行によって主人公が行ける場所は増えるが、自分で店を作ったり施設を誘致したりはできない。アトリエの内装なども変更できない。
ドレスは依頼されて作ってお届けなので、自分のアトリエはあってもお店はない。なので、商品を並べてお客さんに選んでもらう、というような「お店屋さん」要素はほぼなし。自分の部屋や街の外見などを変更することもできない。かなりシンプルに「ドレスを作る」部分がクローズアップされたゲームになっています。
特に難しいというような点はないんですが、アレンジの種類を増やしたりできるクエストの一部が妙にわかりにくかったり、やや面倒だったりというのはありました。
主人公の評判に合わせてレベルアップし、ゲームも進行していきますが、ストーリーらしいストーリーはほぼなし。まあこのへんはガールズモードやファッションドリーマーも似たようなものですね。
面白いです?
で、「このゲーム面白いの?」ってことなんですが、なんていうかこう……微妙。
いやつまらないわけじゃないんですよ。主人公も可愛いし、街もかわいいし、作れるドレスもかわいいし、住民は優しいし、猫もかわいいし。
魔法でドレスが作れますってのも、夢があっていいと思います。
おばあちゃんに魔法を教えてもらった女の子が、街の人たちに頼まれてドレスを作り、街をお散歩して素材を集め、猫とお友達になる。
もうね、隅から隅まで優しくて綺麗で可愛い世界観で、こういう部分はすごく好きです。おばあちゃんは優しいし、街の人達も仕事を急がせたりしないで待っていてくれるし、猫は可愛いし。
なのでまず良い点を挙げると、
・ふんわりしていて優しい世界観
・街で集めた素材、おばあちゃんが作ってくれたお菓子などが生地になる楽しさ
・自分で(というか協力してくれる友達に頼んで)生地を作れる。生地の種類もけっこう多い
・生地を組み合わせてドレスを作れるのは楽しい。アレンジで飾りちょい足しもいい感じ
・猫が可愛い。猫と遊んでいる主人公の反応がわりとリアル
グラフィックはまあこう……そんなスゲーってわけじゃないんですが、街の穏やかで可愛い雰囲気は出ていると思います。
街での素材探しは、カゴや壺を覗き込んだり、草むらをかき分けたり、果物を木からもいだり、仲良くなった猫からもらったり。可愛いドレスをきた幼い少女が、「何かないかなー」とばかり草むらをガサガサやってる絵面はややシュールですが、そういうところも良いと思います私は。
で、逆にイマイチだと思ったところ、個人的にあまり……ってなったところはというと、
・主人公の見た目を変更できない
・街歩きモードがけっこう面倒くさい
・実のところ、ドレス作るミニゲームもけっこう面倒くさい
・サブクエストが面倒なわりに報酬がイマイチ、クリア条件がわかりにくい
・作れるドレスのパターンが少ない
・アクセサリー類が少ない
・街の人に着てもらえるドレスの制限
・自宅で寝る以外でセーブできない(オートセーブはある)
こんな感じ。
まず主人公の見た目。
今作の主人公は「おばあちゃんから魔法を教わり、仕立て屋を始めたばかりの少女」。この設定からして、外見まで含めて彼女の「個性」で、そこを変更可能にはしたくなかったのかなあとは思うんですが。
ドレス作って着替える部分がメインのゲームで、主人公の見た目固定はわりと致命傷では
と思うんですよね。茶色の髪に緑の目で、まあ可愛いドレスならなんでも似合うって言えばそうなんですけど、顔立ちも雰囲気も幼いので、大人っぽい色や形は似合わないんですよね、やっぱり。でもドレス作るゲームなんだから可愛いのだけじゃなくて大人っぽいのも作りたいし、作ったからには着せたいわけですよ主人公に。
せめて髪や目の色を変えられればまだマシだった気もするんですが、これも付加。街に美容院でも作っておけばよかったのに……。
ふんわり優しいヨーロッパ風の町並みと雰囲気がこのゲームの売りの一つだと思うので、主人公もそのイメージで固めたかったのかなってのは理解できるんですけど、着せ替えを楽しむゲームでそこにこだわるのはちょっとこう、相性悪いなあって思うのです。
着せ替えとともにゲームを支える要素のドレス作りですが、こちらも作れるドレスの基本の形が少ない。可愛い感じの形がメインで、大人っぽい細身のドレスとかはほぼなし。袖や襟の形を選べることで違いは出せるんですが、そもそもその襟や袖もそれほど種類があるわけじゃない。
そしてドレスを作る時のミニゲームなんですが、これね、簡単だけど何着もやっていると面倒になってくるんですよ。
上半身の部分作るために布を着るゲーム、縫うゲーム、縫い付けるゲーム。で、下部分でも同じことやって、リボンがあるならまた切って縫って結んで、袖と襟で同じことやって、アレンジでまたミニゲーム。
これ作った人、面倒くさいなあと思わなかったッスかね!?
プリンセスドレスみたいなパーツ多いドレスとか、もう三着目ぐらいから「作りたくねえなあ……」ってなってましたよ私は。
お客さんに「ドレス制作、えり、そでつけ」って依頼されると、「えー、襟と袖、いるの?」って感じですよ。
アクセサリー類というか、服以外の部分は頭部の飾り(ヘアピンや帽子など)、ソックス、靴が選べるんですけど、どれもそれほど種類多くないですし、ネックレスとかピアスなどの装飾はなし。
せめてアクセサリーを購入して着せ替えできるだけでも、けっこう違ったと思うんですけどねえ……。
街歩きモードは賛否意見別れるところかなとも思うんですが、まず移動中の主人公を操作できないんですよ。行き先を指定すると主人公はオートで移動し、途中で気になるものを見つけたらプレイヤーがカーソル合わせて「調べる」ってボタン押すだけ。
うっかりボタン操作が間に合わずに通り過ぎたりすると、また行き先指定して主人公がゆっくりお散歩しながら歩いて……って、これがなかなかしんどい。
行き先指定の後に途中のお散歩風景をスキップすることもできるんですが、そうすると素材を集めたり依頼を受けたりはできない。けっこうイラッとする部分です。
街にある施設の少なさも、街歩きモードを退屈にする一因かと思うんですよね。
街にある施設で重要なのは、生地を売っているマルシェ、情報を聞いたり一休みしたりできるカフェ、アレンジに使う素材や絵本を売っている雑貨屋、靴や帽子、それにやはりアレンジに必要な素材を売っている宝飾店、パンやお菓子を売っているパン屋さん、芸術家の住んでいる芸術ハウス。
この中で、頻繁に通う必要があるのは生地を売っているマルシェと、生地に柄を入れてくる芸術ハウスぐらいではと思います。雑貨屋と宝飾店はアレンジの種類を増やせるアイテムが揃った後には、素材が減ったらたまに……というぐらい。
なので、後は素材収集のために草むらを漁ったり猫と遊んだり、依頼を受けるためにお客さんとお話したりですが、そのために街を歩くのが面倒。あと芸術ハウスや森が遠いのも難点で、「時間かかるし面倒だから無地でいいや……」ってなりがち。
最後にセーブですが、プレイヤーが自発的にできるセーブは自宅のみ、それもセーブすると日付が変わってしまう。他に何か方法があるのかもしれませんが、私は見つけられず、未だに自宅セーブ一択です。
オートセーブもあるんですが、それほど頻繁にセーブしてくれているわけでもないらしく。
一度、ドレス作ってお届けして買い物も終えて素材収集して、一度家に帰ろうかな……というタイミングでゲームが止まって再起動になったのですが、朝からやり直しになっていました。つまり、ドレスを作り終わったタイミングとかでオートセーブはたぶんされていない。ゲーム中に落ちたのはこれ一度だけですし、頻繁にセーブする必要があるゲームでもないのでそれほど気にならないんですが、もう少しセーブできるタイミングを増やしてほしいとは思います。
あとこのゲームを遊んでいて思ったのは、作品の雰囲気を大切にすることと、着せ替えゲームの面白さのバランスを取るのはけっこう難しいなあってことです。
主人公の見た目が固定なのもそうですが、現代風の洋服を作れない&着せられないのはけっこう物足りないんですよね。着せ替えを楽しむっていう面では、スーツとか和服とかスポーティな服とかも欲しい。じゃあこの作品にそういう服が登場すれば満足かっていうと、それはそれで、この世界の雰囲気が壊れそうでやっぱり違うかな……って感じもして。
こんな感じで、ドレス作りとしては面倒なところが多く作れるドレスの種類にもやや物足りなさがあり、着せ替えメインに考えても「うーん」って感じではあるんですが。
街で集めた素材が生地になる、という部分は面白いと思います。パターンが少ないながらも生地の種類やアレンジで印象は違ってきますし、このふんわりした雰囲気はとても良い。なので、買って遊んでけっこう楽しんでもいます。
もし次回作があるなら見てみたい。その際にはぜひ、主人公の見た目は変えられるようにして欲しいし、アクセサリー類は追加していただきたい。あとやっぱり、ドレス作りの工程はもう少しなんとか……。
でも次回作が楽しみなゲームでもあります。
追記:星座の刺繍について
見晴台のルナさん(たぶん)などの依頼に出てくる、「星座の刺繍」。
この刺繍の習得方法が分からなくて困っている、という方をチラホラと見かけたので、私が知っている範囲で書いておきます。
主人公の評判が上がると雑貨屋で購入できる絵本の種類が増えていきますが、その中に郵便屋さんの絵本があるはず(タイトルは違うかもしれないがまあ郵便屋です)。
絵本はどれも「最初に読んだ時に刺繍ゲット」⇒その刺繍を実際に自分のドレスにアレンジする⇒絵本の続きが読める……という仕掛け。これ自体、ちょっとわかりにくいんですが。
そして星座の刺繍は、郵便屋の絵本を読み進めると習得可能。たぶん、「歯車の刺繍ゲット」⇒「歯車の刺繍をアレンジで使う(自分のドレスのみ?)」⇒「郵便屋の絵本の続きを読む」⇒「星座の刺繍ゲット」……という流れだったかと。
アイテム(宝飾店で買える糸車の種類とか)や裁縫レベルなど、他の条件もあるかもしれませんが、そちらは私はすでに揃ってしまっていたので不明。
「絵本の続きが読める」こと自体、ちょっとわかりにくいので追記しておきました。



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