まだまだ暑い日が続いていて、「9月とはこういうものだっただろうか……」と疑問に思う日が続いていますが、買い物帰りの道にトンボの姿が目立つようになり、秋の気配もそっと近づく今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。
ダイソーにハロウィン商品が並ぶようになると「もうこんな時期か」と思い、ほぼ日手帳が話題になるのを見て秋の訪れを知る、毎年おなじみの光景。皆様、もう来年の手帳は決まりましたでしょうか。
このまま「来年はどの手帳でいくべきか」について語りたいところですが、今年はまだ私の中で手帳会議続行中。
というわけで、手帳はひとまず置いておいて、読書の秋に備えて「本を読む時、あると便利な道具」を考えていきたいと思います。
そうは言っても突き詰めるところ何をしているかというと「本を読んでいる」だけなわけで、別に専用の道具が必要なわけではないし、どうしてもコレがないとというわけでもない。
大抵は何かで代用するか、なくても普通に本は読める。なんなら「コレあったら便利じゃない?」と思って買ってはみたけど、使ってみたらそうでもなくて引き出しに眠ったままになっている。そういうのもの結構ある。
が、それでも生き延びている「道具」が幾つかあるし、なにより私は「道具」が好きなのです。特に「何かのために用意した道具」というのが凄く好き。それを選んでいる時点で楽しいし、いざ使う場面で並べているとなんとなく得意げな気分にすらなる。とにかくモノが好き。
そんなわけで、「何か面白そうなモノないかなー」と隙あらば物色して集め、引き出し送りにならずに生き延びている「道具」を紹介します。
トップバッター、「栞」。
読書ツールの定番中の定番、「しおり」。
特に道具にこだわらなくても、これは使っているという人が多いと思います。
私はどうかというと、今までは「その場にあるものを適当に」派でした。
道具が好きと言うわりになんだそれはという話なんですが、資料だったり関連書だったりで、同時に何冊か並行して本を読んでいる、ということが結構ある。
そうすると金属製の綺麗なブックマーカーとか使っても本に対して栞が不足するということになりがちで、うっかり挟んだまま書棚にしまってどこにあるかわからなくなったりと、「ちゃんとしたブックマーカー」は使い勝手がイマイチでした。
それでしばらくは「買った時に本に挟まっていた栞」「オビを挟む」「適当な紙を挟んでおく」という感じで凄く適当な栞ライフを送ってきたのですが、最近はこれを栞にして落ち着いています。
Laconic ブックマーカーメモ(読書メモ、横書き)。
書店で売っている本に挟まっている「スリップ」。
あれの形状を模したブックマーカーで、メモとしても使える便利な商品。
これが思っていた以上に使い勝手がよくて、本を読んでいて気になったところをすぐにメモしておける。そしてその「気になる何か」があったページに挟んだままにしておくこともできる。
私のようにモノグサな人間は上記のように「栞を挟んだまま書棚に戻してしまい、栞が行方不明になる」という事故が多発するわけですが、これなら挟んだまま収納しても問題ない。スリップのような見た目もちょっと可愛い。
読書メモの他、ToDoリストタイプ、月間スケジュールタイプなど複数のテンプレートがあるので用途に合わせて選べます。
Amazonでの購入はこちら。
このスリップ型ブックマーカーほどではないがたまに使うのが、試香紙。
香水を吹きつけて香りを確認するための紙ですが、吹き付けた香水の香りはしばらく持続しているので、ちょうどよいサイズのものを選べば「香り付き栞」として使える。御香といっしょにしまっておけば香りが移り、本を開いた時にふわりと漂う香りを楽しめるという寸法です。
逆に言うと本に香りが移ってしまうので、匂いがするものが苦手という人には向きませんが。
最近、「推しをイメージした香水が作れる」というような広告をたまに見かけますし、キャラグッズとしても香水が出ていることもある。
が、推しのイメージの香水が使いやすい匂いとも限らないわけで、「普段使いするにはちょっと……」という香水を死蔵している人もいるのではと思います。
いっそ試香紙に軽く吹き付けて栞にし、読書のお供にしてはいかがでしょう。
写真は「BAY LETTERPRESS ムエット カード 30枚 香料試験紙 試香紙 香水 アロマ フレグランス 花とミツバチ 54×80mm」。
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文字を見やすくするもの
私ね……最近、「あれ? なんか文字が見にくいな?」と思うことが増えまして。
メガネが合わなくなったかなと思いましたがそうじゃない。というか、それもあるけどそれだけじゃない。
あ、これ老眼。
……と気づいてしまったわけで。
来たか……ついにお前が来てしまったのか……。
まあそれ自体は読書ツールがどうこうというわけではなく、それ用のメガネを作れという話なんですが。
メガネを変えるまでもないような時、あるいは凄く細かい字や絵があったりする場合。
あるとちょっと便利なのがルーペ。
とはいえ、外出時に虫眼鏡を持ち歩くのも手間だしかさばるので、カードタイプの薄いルーペを手帳や本に挟んでおいて使っています。
このタイプのルーペの難点として、レンズ部分がガラスではないのでどうしても対象が歪みやすく、あまり精密なものを見るには向かないという点があります。長時間の使用にも向かない。
それでも薄くて持ち運びやすく、「ちょっと使いたい」時にはあると便利。
これは六枚セットで販売されている商品ですが、一枚ごとに収納用のスリーブ(といっても普通のビニールですが)がついているので、ポケットにいれておくことも可能。
買い物中に商品に貼られているシールの小さな文字を見る程度のことで、わざわざ老眼鏡を持ち歩きたくない。そういう時にも便利です。
トラベラーズノートのクラフトポケットに挟んでいる図。
とにかく薄いのが利点。
我らがダイソーでもカードタイプのルーペは売っているのですが、そちらは拡大が二倍。このルーペは三倍。とはいえ薄いルーペのサガで歪みはあり、二倍でも三倍でもそれほど変わらないような気はするのですが。
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もう一つ、文字を見やすくするために使うもの、といえば照明。
私は普段、デスクの前で椅子に座って本を読むことが多いので照明は卓上ライトで済むのですが、たまにベッドに本を持ち込んだりすると明るさが気になることがあります。
そういう時に便利なのがネックライト。
首にかけて使えるライトですが、読書だけではなく細かい作業の時も便利。
色んなタイプが出ていますが、重さをよく見て自分に合いそうなものを選んでください。できれば明るさが調整できるものが良いと思います(眩しすぎても見にくかったりする)。
このタイプの商品はたいてい充電式だと思うので、フル充電で何時間使えるかも要確認。
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書見台
それダイソーで売ってるシリーズ。
100円ではなく200円ですが、それでもお安い。
商品を開発する段階で、100均ショップなのに「書見台を売りましょう」と考えるのがまず凄い。なんかもう大抵のものは揃うダイソー。
普段の読書というより、資料を参考にしながらノートを取る時などにお世話になっている書見台。
もっとお値段のするもの(それでも1000円ぐらいからあるが)なら書見台だけでなく筆記時に角度をつけるための台や、ノートPCを置いて使えるものもあるので、用途によってはそちらを選んだ方がと思います。実際、私もそれ用の書見台はAmazonで購入したものが別にある。
が、「筆記台を使いつつ、書見台も必要」という状況も発生するので、ダイソーでこれを購入しました。
見た目の頼りなさ、そして200円という「原材料費は間に合っているのか?」と疑問に思う値段のわりに、意外としっかり使える。
こういう分厚い本でも、
セット可能。
まあ流石にこの厚さだとギリギリ感はありますが。
大きすぎる本だと安定感に不安が出てくるかもしれませんが、日常的に使う範囲ならこれで十分。
編み物をする時、編み図が載ったページを広げて参考にする時にも便利です。
このダイソーの書見台の良いところは、使わない時には薄くなって収納に場所を取らないところ。
ノートなんかと一緒に隙間に差し込んでおける。
モノが溢れるデスクは、常に収納場所を確保するための戦いが繰り広げられているもの。
あると便利な書見台ですが、使わないときはしばらく全く使わないということもあるので、収納に場所を取らないのは重要です。
本を広げておくクリップ
これも読書の時というよりは資料を使っている時にあると便利なものですが、ページを開いた状態で固定させておくもの。
これがないと広げた本が閉じないように肘で押さえながら書くというようなことになりかねず、やりにくいし疲れるし、なんならちょっとしたはずみで本を落としたりもする。
なので道具を使う。便利。
クリップが文字を隠してしまうのを防ぐため、もっとスマートな形状のもの、クリップが透明になっているもの、本の両側に一つずつ挟んで使うものなど、様々な形状のものが出ているので用途に合わせてよく吟味してください。
最近ではコクヨから「本によりそう文鎮」という、まさに本を開いておくための形状の文鎮が発売され話題になっていました。
あれちょっと気になるな……。
番外編:読書メモのために
最後に、本を読んでいる時ではなく、「読み終わった後」にあると便利なもの。
本の埃を除去するのに便利なブックブラシについては前にも書きましたが、今回は書棚ではなく脳内の整理のためにあると便利なもの。
読み終えた本の内容を記録して「読書メモ」を作っている人も多いかと思いますが、表紙の写真を添えておけばどういう本だったか思い出す助けになりますし、見栄えも良くなる。
インスタントカメラのチェキを使う、写真をとってプリンターで出力する、やり方は色々ありますしいろんなブログで紹介されていますが、私が便利だと思ったのはこれ。
この写真をパッと見ただけだとナニモノなのかサッパリわかりませんが、CANONの形態プリンター「iNSPiC」。
私はこのキティちゃんバージョンを見て「わーかわいいー!」と迷うことなく手にしましたが、もっとシンプルな形態の通常バージョンもあります。
スマホで撮影した写真をカードサイズで出力できるプリンターで、同様の用途で使うものは複数出ており、自分の使い方にあったものを選んでください。
私がiNSPiCにした理由は、
・充電式で持ち歩きやすい
・用紙とインク一体型
・出力されたカードは裏面がシールになっていて、両面テープなどを使わずに貼れる
・アプリを使ってフレーム加工などができる
・分割印刷も可能
・チェキよりも出力されたカードの厚みが薄い
・キティちゃんかわいい
こんな感じで。
特にシールになっているのが便利で、いちいちノリや両面テープなどを使って貼り付ける手間がない。
アプリの使い方も簡単だし、スマホで撮影した写真を使えるのも面倒がなくて良い。
このキティちゃんがデスクにおわすだけで可愛いので幸せな気持ちになれる。たとえデスクの上が要塞と化していてもキティちゃんはかわいい。
カードの大きさをトラベラーズノートのクラフトポケットと比べると、
こんな感じ。
絶妙にわかりにくいものと比べてしまった気はしますが、メーカーの公式サイトで正確なサイズが記載されていますので、わかりやすくて正確な情報をお求めの方はそちらをご確認ください。
この手のプリンター(やカメラ)を使う時、さあこれで可愛く手帳をデコっちゃうぞ!と張り切ってみたものの、出力されたものをいざ手帳に貼ろうとしたら「あれ? 意外と大きい!?」ってなことになって、戸惑う方もいるかと思います。いや最初にサイズ把握しておけよという話ですが、思いついてすぐ手を出し失敗する、そういう刹那的な生き方をしているやつもいるわけです。私とか。
特に文庫サイズの手帳やノート(ほぼ日のレギュラーとか)を使っている人だと、この手のカードやチェキは大きすぎ、書くスペースが狭くなってしまい……となりがち。
iNSPiCはアプリで分割レイアウトができますので、半分とか四分の一のサイズで分割印刷し、切って使えばちょうどよいサイズになるかと。
Amazonでの購入はこちら。
キティちゃんが良い人はこちらでどうぞ。
印刷には別売りの専用シートが必要。(本体購入時に少量のシートはついてきますが)
こういうシート等の消耗品コストも購入時はよくご検討を。
快適な読書時間を求めて
以上、「計画性のないヤツがあれこれ試してみて、今も生き延びている読書グッズ」でした。
上で書かれているものの他にも、「読書の時間を快適に過ごす」という意味では座り心地の良い椅子だとか、長時間座りっぱなしにならないためのタイマーだとか、便利なものはたくさんあると思います。なんなら「読書中に飲みたい美味しいお茶」だって欠かせないと思う。
面白そうな本を手に入れ、さあ読むぞとワクワクしながら表紙を開く瞬間はもうそれだけで幸せですが、そうした時間をより快適に、より幸福なものにするために、お気に入りの品があればなお良い。
なのでついつい100均を彷徨い「何か面白そうなものはないかな」と探してしまうし、文房具コーナーがあればひと周りしてみなくては気がすまない。
衝動買いして失敗することも多いけれど、スリップ型のブックマーカーのような「自分的大ヒット商品」に巡り合うこともあるので、今後も懲りずに色々試して、読書欲と物欲を同時に満たしていきたいと思います。
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