注文していたブツが届く
ダークウッドタロットが届いたので、ワクワクしながらダンボールを開けて、
でかっ。
いやこれ画像だとお伝えしにくいんだけど、普通のタロットみたいにカードを入れた箱がそのまま入っているんじゃなくて、「外箱→外箱サイズのブックレット+タロットカード」という形なんですが、
この外箱が縦210mm、横140mm、高さ50mm。かなりしっかりした作りなのもあって、ダンボールに鎮座しているお姿を目にした瞬間、思わず「でかっ」と驚きました。
外箱は紙製ながらしっかりした造り、マグネットで蓋が閉まるタイプ。
フルカラーで「画集か?」と思うような気合の入った専用の解説書付き。ただしテキストは英語。
その箱にカードが収まるスペースがあり、リボンがついていてカードが取り出しやすいようになっている。
いやこのリボンがついている心遣いは本当にありがたいんだけど、できればカード専用の箱か、せめて袋が欲しい。外箱がA5判本に近いサイズがある上に厚みもあり、そしてブックレットも一緒に収納しているとけっこう重い。カードだけ使いたい時にこれいちいち取り出すの手間だし、まして持ち歩くには到底適していない重さ。
こちらのご購入を考えている方は、合わせてカード用のケース類のご用意も検討された方がよろしいかと。
箱もブックレットも凄く綺麗なので、開けた瞬間からテンションも爆上がりなんですけどね。
森と魔女をテーマにした独自色の強いデッキながら、ライダー版を踏襲した部分もあり。美しいイラストと豪華な外箱、それにフルカラーで存在感たっぷりの専用ブックレットが特徴のセットです。
早速カードを見てみる
リボンを引っ張ってカードを取り出し、手触りなどを確認しつつざっと絵柄を眺めてみる。
大アルカナから幾つか抜き出すと、
こんな感じ。
愚者や魔術師のようにライダー版の構図を踏襲しているものもあるものの、大きく変更されている絵もあり。皇帝が山羊で戦車が鷲になっているのは、見てすぐにはわからない。審判もパッと見た時は恋人かと思った。
カードの配列は8が「力」、11に「正義」が来るタイプ。カード裏面は正逆の区別が付かない仕様。
小アルカナは
こんな感じで。
私が写真を撮るのが下手だということがよく現れている一枚。
ソードの2のようにわりと分かりやすい絵もあれば、大きく変更されているものもあり。
これは作品のコンセプトもあるので仕方ない面もありますが、全体的に色味が抑えめでダークな雰囲気でまとめられているため、カードを並べた時にどれがどのカードなのかすぐにはわかりにくい、というのはあるかと。
ただ人物ははっきりした形で描かれているので、アーキオンタロットよりは見やすいと思います。
カップの10が狼の家族になっているのは、このデッキ「らしさ」が出ていて良い。ペンタクルのペイジが女性になっていたり、ナイトがそもそも馬に乗っていなかったりと、数札よりコートカードの方がライダー版から大胆な変更を加えてきているかもしれません。
紙質は良くもなく悪くもなく、といったところ。分厚すぎないのでシャッフルはしやすく、テーブルを超えてすっ飛んでいくほどには滑りすぎない、扱いやすいカード。
外箱があの大きさでビビりましたが、カードはスタンダードなタロットのサイズ。
特徴
暗い森と魔女の物語をテーマにした(たぶん)タロットだからか、人物に女性が多い。
それと森に住む動物が多く描かれているのも特徴でしょうか。
大アルカナのところで触れたように皇帝が山羊になっていたり、チャリオットは鷲だったり。
小アルカナも動物が中心に描かれているカードが多く、
カップの1〜3。
このあたりは凄く好きなカード。カラスや猫は魔女に定番のモチーフですが、馬も格好いい。
魔術師が女性になっているように、「魔女」がテーマなだけに女性が目立ちますが、男性陣もなにげにイケオジが多いのも推したいところ。
どこかで「ディズニーアニメっぽい絵柄」というようなコメントを見かけましたが、言われてみると確かにそういう雰囲気はあるかもしれない。登場人物の幾人かはそのまま歌い出しそうな感じがする。
ちょっと気になったというか、変わっているなとおもったのは大アルカナの「恋人」と「悪魔」。
ライダー版だと絵柄が対になっているようにも見える二枚ですが、このデッキではあまりそういう構図にはなっていません。
いやもう、「恋人」 の時点で悪魔っぽい。何かヤバいことになっていそうな空気が滲んでいる。
この「恋人」より「審判」の方が元の「恋人」のカードっぽい雰囲気があるような気すらするんですが。
悪魔の方は登場人物がガラリと変わって、「恋人」で登場した二人はおらず。戦いが始まりそうな絵で、あまりライダー版の「悪魔」の面影はないカードになっています。ライダー版の意味ともあまり合わなそう。
「正義」の方が構図は「悪魔」っぽい。
この「悪魔」のようにライダー版とは構図も雰囲気も大きく変わっているカードもあるんですが、意外とライダー版の雰囲気を残しているカードも多く、登場人物が人間から動物に変わっていても要素を引き継いでいて意味が読み取りやすいものも多いです。
小アルカナのところで写真を載せたカップの10もそう。人間ではなく狼だけど、アーチを描くカップ、寄り添う大人と子供それぞれのペア、という要素は同じ。
アーキオンタロットもそうでしたが、初めて手に取るタロットというよりはライダー版に慣れていて意味や構図などを既に把握している人向けのデッキだと思います。
一見すると全く違う人物や構図が描かれているように見えて、よく見ると重なる部分があったり。そういう要素を見つけるのもこのデッキの楽しみ方の一つかと。
後は付属のブックレットが、もはやオマケとは言えないぐらい力が入っていて立派な出来。
私は英語が全く駄目なので、説明の箇所は「何か? たぶん? こういうことが書かれているような?」ぐらいにしかわかりませんが、ノンブルで確認できるだけで291ページあり、冊子というよりは一冊の本というボリューム。
フルカラーだし、カードのイラストがそのまま1ページ使って乗っていて大きなサイズで鑑賞できるのが素晴らしい。カードサイズだと小さくてよく分からなかった部分が、こちらのブックレットでは細部まで確認できます。……って、この記事を書くために眺めていて気がついたけど、やっぱりこの「恋人」のカード、ちょっとアレだな!? よくみたら二人とも何も着ていないしこれもうコトに及んでいるやつだな!?
ライダー版の絵のその後を描写した「アフタータロット」の「悪魔」に近いノリがあるけど、こっちはこれが「恋人」なんだよなあ。
普通のタロットに比べるとややお値段お高めではありますが、豪華な外箱と立派なブックレットを見ると納得のお値段でもあります。
ダークな雰囲気ながら絵柄には生々しさもないので、あまり怖い感じではないのもオススメしやすいところ。カードだけではなくブックレットでも大きなサイズの絵が楽しめるので、このイラストが気に入ったなら良いコレクションになると思います。
カードのサイズが小さいミニ版もあるようなので、購入の際には自分が欲しいものとサイズが合っているかどうか確認してからどうぞ。
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