The Archeon Tarot Deck

 

数年前から気が向いた時に購入していたタロットカード。
占いに使うというより、画集のように見て楽しむ目的でコレクションしていたものですが、気づいたらけっこう溜まっている。イラストやコンセプトが気に入ったものを気ままに集めていたので珍品や貴重なものというわけでもないのですが、綺麗なカードが多いので幾つか紹介したいなと思います。
お店で買おうにもなかなか中身を確認できるものでもありませんし、購入する際のちょっとした参考になれば幸いです。

神秘的なタロット

 私がタロットを買う切っ掛けになったものがこれ。The Archeon Tarot Deck(アーキオンタロット)。
特にタロットカードを買うつもりではなく、Amazonで何かを探していた時にたまたま目に入って一目惚れして買った……という記憶はあるんですが、かなり前のことなので記憶が薄く。一昨日の昼に何を食べたかすら曖昧だというのに、そんな昔のことを覚えているわけないんですよね。
占いをやるつもりもなかったんですが、とにかくこの絵に一目惚れして、画集を買うぐらいもつもりで衝動買いしました。カードゲームは好きだったので、その影響もあったと思います。
ファンタジーな雰囲気でありながら、どことなくSFっぽさもある。ファンタジー小説やTRPGが好きだった私には好みど真ん中のカードでした。

この記事を書くにあたってまだ売っているんだろうかと調べてみたら、Amazonで販売していました。当時は専用のスプレットシートがついたセットもあったと思うのですが、今はカードのみか、カード+カードが収納できる袋(専用のものではない)のセットで販売されていました(2024年7月現在)。

ざっと見てみると、

こんな感じ。大アルカナ(上)と小アルカナ(下)から適当にチョイスしました。光沢のあるカードで、どうしても表面が光るのでカードが角度ついて写っていてアレなんですが。
カードの配列はウエイト版と同様、絵柄もライダー版を踏襲しているものもありますが、全く独自に表現したと思われるものもあり。どちらにしてもかなりのアレンジが入っているので、ライダー版の代用になるかと言えば、相当に慣れている人じゃないと難しいかと思います。

サイズは約70✕120ぐらいのタロットとしてはスタンダードなもの。
私が買ったものは専用の英文説明書の他、販売メーカーが用意したと思われる日本語冊子(タロットの使い方を説明した汎用的なもので、このタロット専用のものではない)が付属していました。
カードの材質はツルッとした光沢のあるタイプで、紙+コーティングという感じ。傷つきにくい気はしますが、長らく使わずに放置するとカード同士がくっついてシャッフルしにくくなります。まあすぐ剥がせるし、何度かシャッフルすれば解消されますが。
箱はキャラメルボックス式。カードの出し入れがやりにくく不便なので、頻繁に使う人は別にケースを用意するのがオススメ。カードの出し入れがやりにくくて、このタイプの箱はどうも苦手です。なので、そのあたりが気になる人はカード用のケースや袋がついたセットを買うと便利だと思います。

タロット用のケースや袋は色々売っていますが、このタイプのものはオススメ。

カードにピッタリのサイズなので箱の中でカードがカタカタ動いたりせず、出し入れも簡単。蓋はマグネットでくっつくタイプ。
ハードタイプで凹んだり曲がったりしにくく、カバンの中に雑に突っ込んでおいてもカードが傷ついたり蓋が開いてカードが飛び散ったりしにくいのもこのケースの良いところ。
このケースを見つけるまでは適当なサイズの木箱に入れていたのですが、まずそのサイズの木箱がそうそう見つからない上、持ち歩くにはかさばりすぎる。やはり専用の道具というのは良いものです。
なにより格好いいので。

特徴

 一目惚れして買っただけあって、絵はかなり気に入っています。
が、幻想的と言うか神秘的というか、パッと見ただけだとどのカードなのかわかりにくいものもあり。

少し個別に見てみると、

パッケージにも使われている「愚者」と「女司祭」。

このへんはまあ分かりやすいんですが、

隠者」と「死」

この辺になると慣れていないうちは「ん?」ってなります。特に「隠者」の方は、スプレッドした状態だとどのカードかわからないというより、何が書かれているかわからない。

小アルカナのコートカードも絵だけ見ているとスートすら判別が難しい。クイーンだけは女性なので「とりあえずなにかのクイーンだな」というのは分かるが、男性陣はキングなのかナイトなのかもわかりにくい。絵の下にカードのタイトルが書かれているのでそれを読めばいいわけだが、途中で「これって何のキングだったか……」と確認のためにもう一度タイトルを読んで……となりがち。私は学生の頃から暗記問題が大の苦手でした。そもそも勉強が苦手でしたが。何かを覚えていられない。頭の中にデカい消しゴムがあるとしか思えない。

 

城だったり着物を着た女性だったり、日本をモチーフにしたと思われる図案もあって見ていると面白いカードです。
ただ独自色も強いですし抽象的な絵もあるので、枚数を使うスプレッド(ケルト十字とか)だとパッと見て何のカードが出ているのかわかりにくいのが難点。この雰囲気がたまらなく好きだとか、イラストが気に入った方なら、コレクション用にはかなりオススメです。

傷はつきにくくシャッフルもしやすい方だと思うので、タロットカードを扱い慣れている人なら実用としても使えるかも。タロットの指南書を購入してこれから始めますという人ならもっと分かりやすい図柄のものを買った方が良いと思います。占いに使うつもりなら、最初はオーソドックスなライダー版を購入した方が間違いない。

裏面は正逆を区別しないタイプ。デザインも色も綺麗で、この裏面はかなり気に入っています。これはもう完全に好みなんですが、私はあの青のチェックがどうしても嫌なんですよね。いやあれはあれでトランプならそれでいいんだけど、どうせならもっとタロットらしい柄にして欲しい。形から入りたい。適度に神秘っぽさを味わわせて欲しい。なんならやや厨ニ感があってもいい。カードを混ぜている間はあの裏面を眺めているわけで、気分良くシャカシャカしたいわけです。

小アルカナもシンボルだけではなく絵が描かれているんですが、コインだったり図面だったり「物」が格好良くて見ていると楽しいカードになっています。大アルカナより小アルカナの方が見ていて楽しいかもしれないぐらい。
この手の独自色の強いデッキは「あのカードはどう表現されているだろう?」とウエイト版と見比べるのも楽しみの一つで、そういう意味でも既にウエイト版に馴染んでいる人のお楽しみ用デッキとしてオススメです。いや、最初の一発目がこれだった私が言うのもどうかとは思いますが。

イラスト、色合いともに美しく、どのカードも見応えあり。
視認しにくさはあるものの、結局、これがあまりにも良かったために、私はタロットカードに興味を持ってコレクションしていくことになりました。
もう十年以上の付き合いになっていますがまだ飽きることもなく、今でも大切に使っています。

私はタロットに詳しいわけでもないですし、もちろん占い師というわけでもなく。せっかくタロットを買ったのだからやってみよう程度にしか占いもしないですし、なので使い勝手がいいか悪いか、まして当たるとか当たらないとかはわからないのですが。
コレクション用として楽しんでいるものが幾つかありますので、これからもポツポツとご紹介できればなと思います。

 

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