「Fonte」の筆ペンタイプを試してみた

「あの」Fonteの筆ペン

 

池袋に行く用事があったので、ついでにロフトに立ち寄り買い物をしてきました。
このロフトはけっこう利用するので、「そういや西武、ここ売却するらしいけどロフトはどうなるんだろう……」と心配しつつ、12階の文房具フロアをぐるっと一周。文具売り場は無駄に心が踊ります。

石丸文行堂さんのカラーバーインクが置いてあったので、三色ばかりうっかり購入。更に思いがけないものを見つけて思いがけない散財をしたりもしたのですが、それは後日として。
面白そうだなと思って購入したのが、これ。

Fonteの筆ペンタイプ。

文具好きの人はご存知かと思いますが、Fonteは万年筆やボールペンの本体の他、キャップ部分が別売りになっており、好きな機能(万年筆だったりボールペンだったり)+好きな色のキャップを組み合わせて買える、という仕組み。

お値段も本体が万年筆715円、ボールペンなどは825円。
キャップが各色330円。(24年1月現在)

安い。

万年筆が715円って正気か? って感じですが、この「手軽に楽しめる」感覚がFonteの魅力の一つ。もう一つの魅力は、キャップのカラーを選んで自分好みの一本を作ろう、というカスタマイズ感。

以前、文房具のイベントで万年筆、ボールペン、ガラスペンタイプの本体とキャップを売っているのを見て、その時は万年筆とガラスペンを購入しました。

結果はどちらも、「それなり」という感じ。

万年筆のニブはF(細字)のみですが、国産メーカーのFより太い海外仕様。国産ならMぐらいの感覚でしょうか。
それは分かっていたからいいとして、書き心地はけっこう引っかかりのあるザラッとした感じ。個体差もあるかもしれませんが。

ガラスペンは先端のみガラスで、軸部分は万年筆などと同じプラスチック製。軽くて疲れにくいですが、この辺は好みが分かれるところかも。
二本購入してみて、一本はややインクが出にくいことはあるものの、なかなかなめらかな書き心地。少し引っかかりがありますが、値段を考えたら十分です。
ただしもう一本は、ペン先がこう……かなり荒っぽい。書くとザリザリして、角度によってインクが出にくかったり線幅が違ったり。正直、使えるレベルではありませんでした。

総じて、値段を考えたら十分かな、と思います。
ただまあ、万年筆の方は「お値段のわりには十分」というものが日常使いになるかというとならないわけで、結局、あまり使わないまま筆箱で寝かせることになってしまいました。

ガラスペンの方は、アタリのペン先の方はインクの試し書きではちょいちょい使っています。
このガラスペンの良いところは、何と言っても「キャップがついている」ということ。

インクも別に持ち運ぶ必要があるので、キャップがあるからって持ち運びに便利ーとは私はあまりならないんですが、普段の保管という面ではもの凄く便利です。
何しろガラスペンなので、雑に扱うとペン先が欠けるかもしれないと常に気を使わなくてはならないわけで。
対してこのFonteのガラスペンはキャップでペン先が保護されているため、筆箱の中に雑に突っ込めるわけです。素晴らしい。

そしてこの日、ロフトで見つけたのはペン先が筆ペンタイプのもの。
イベントにも置いてあったのかもしれませんが、私はこの日、初めてこいつの存在を認識しました。

筆ペンタイプの本体にはコンバーターが付属し、好きなインクを入れて使える仕様です。つけペンタイプではなく、コンバーターからインクが補給されるのは良さそう。欧州の共通規格のものであれば、カートリッジも使用できるとのこと。

これは面白そう。

というわけで、一本買ってきてみました。

 

さっそく使ってみる。

 

最初にインクを用意。
今回は石丸文行堂さんのカラーバーインク「グラスホッパー」を使用。せっかく買ってきたので試してみましょう。

まずはコンバーターにインクを入れるわけですが、万年筆とは違い、ペン先をインクにつけて吸入するわけではなく、コンバーターの先端をインクにイン。そのままつまみを回してインクを吸い上げます。
そして、インクが充填されたコンバーターと筆先をセット。で、後は万年筆と同じで軸に入れて完成。

万年筆と違って、ペン先にインクが満ちてくるまで少し時間がかかりますので、お茶でも飲んで待ちます(それほどの時間はかかりませんが)。

筆先がインクの色に染まったなと思ったら、さっそく試し書き。

……字がアレなのは、筆ペンの性能の問題ではありません。私の字が汚いだけです。

そう、筆ペンの性能は問題なし!
インクもスムーズに出るし、書き心地もなかなか。

ペン先はマーカータイプの硬芯ではなく、筆のような毛筆タイプ。
これが私は全く慣れていなくて、いつもアレな字がますますアレになっているわけですが、上手い人ならちゃんと使えるモノなんだと思われます。きっとそう。

何より、「好きな色のインクを入れて筆ペンを作れる」のが良い。
好きなインク+好きなキャップの色で自分好みにできるカスタマイズ感に心が踊ります。

万年筆と同じように洗浄して他のインクを入れることもできるようなのですが、ペン先の色が綺麗に落ちるのかはちょっと厳しそう。インクを変えるにしても、同系の色を入れるのが無難そうではあります。

というか、このお値段ならもう一本用意しても……。

注意点としては、筆ペンなので当然といえば当然なんですが、キャップをする時に内側を筆で擦ってしまい、インクで汚れがち、ってことぐらいですかね。

お値段お手頃、キャップの色とインクの組み合わせなどを考えるのも楽しい。
見た目が透明軸+クリアカラーのキャップなので、あまり筆ペンっぽさを感じさせないのも面白い点だと思います。筆箱の中にあっても、他のペンに混ざってあまり違和感がない。

値段も使い方も手軽なので、気軽に遊べるのが最大の利点だと思います。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です