9月に入っても暑かったり台風が到来したりと落ち着かない天候が続いておりますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
もうそろそろ涼しくなってくれてもいいんじゃないかなあと照りつける太陽を恨めしげに見上げる日々ですが、こんな時こそそう、100均です。
ダイソーに貢ぐことが多い私ですが、「そろそろ何か新しい商品が入っているかもしれない」と考え、今回はダイソーよりちょっとだけ遠いセリアへ。
ついこの間までは夏休みの自由研究に使える商品が並んでいた店内ですが、今はそのコーナーにハロウィングッズが幅を利かせております。ちょっと早くない?
しかしそのハロウィンコーナーの奥にはカレンダーと手帳が。早くない? 来年の話をすると鬼が笑うどころの騒ぎじゃないけど?
ノートに貼れるシールタイプのカレンダーなど、心惹かれる商品もあったのですが、この時期にこのシールを買うと来年には紛失していそうな気がする……。
というか購入したことを忘れてしまいそうな気がする……。
少し迷いつつも、やはり早すぎると判断してお目当ての文具コーナーへ。
スタンプのコーナーに新しい商品が並んでいるのを眺め、わくわくしながら徘徊していると、ありました。見つけた瞬間、カゴにインすることが決定したコイツが。
万年筆が100円!? しかもコンバーター付き、だと……!?
まずは写真を御覧ください。これ。
そう、万年筆(と、インクタイプの筆ペン)。
100円の万年筆自体は、実はダイソーでも見たことがありました。
しかしコイツ、なんとコンバーター付き。
100均の万年筆の問題点として、付属のカートリッジを使い切った後、交換用のカートリッジは手に入るのか?ということがありまして。
100円なんだから交換のことを考えなくてもいいだろうといえばそうなんですが、万年筆って使い捨てるものでもないだろう、と思うわけです。
それにやはり、自分の好きなインクを入れて使いたい。我が家の文具箱にあふれているインクを使いたい。
なので、最初に店に吊るしてあるコイツを見た時には、「あー万年筆かー、でもなーインクがなー」と思って通り過ぎようとしたんですけど、よく見たらこれ、「コンバーター付き」とか書いてあるんだけど!?
嘘でしょ!?
コンバーター別売りでもすごい気がするのに、コンバーター付きで100円!? 本当に!?
驚いた後、もう操られたように手を伸ばし、カゴに入れてレジに並んでいました、ええ。
実際に使ってみたらどうなの? ってことなんですが
この脅威のコンバーター付き100円万年筆、タイプは三種類。
普通の万年筆(100円コンバーター付きの時点で普通ではない気もするが)、ペン先がフラットなタイプ(カリグラフィーとかに使うあれ)、そしてペン先が筆になっているタイプ。くどいようですが、どれもコンバーター付きで100円。
一番気になっているのは筆タイプなんですが、この手の筆ペンは一度インクを吸ってしまうと違う色に変えるのが難しいだろうと思いますので、色を決めるまで一旦保留。
なのでまず、一番「普通」な万年筆を試してみることにしました。
まず開封すると、台紙部分に万年筆の使い方やお手入れ方法の説明が。
「100円だし試してみようかな」という方も多いと思いますので、これはとても親切な仕様。
セリアは確かインクも販売していたと思うので、インクと万年筆をセットで購入してすぐ試してみたい人もいるでしょうしね。
で、キャップを外してペン先を確認。
すみません思いっきりブレました。
ペン先の種類はF(細字)。
パッと見た感じはプレピーに近い感じ。
コンバーターは軸にセットされた状態で付属していました。
まあパイロットとかのコンバーターに比べるとおもちゃっぽさはありますが、お値段を考えたら当然です。というか、コンバーターが100円で別売りでもやすいとは思う。なのに万年筆とセットで100円ですからね……。
インクは問題なく吸い上げ、余分なインクをパッと拭って……といつも通りの作業の後、メモ用紙に試し書き。
あれ?
インク出ないな?
……というトラブルもあったりしましたが、コンバーターで少しインクを押し出してやると、書けるようになりました。
まあ、これは普通の万年筆使っていてもたまにあるしな……。
実際に試し書きしたものがコチラ。
インクはハイカラインキのスモーキーネイビー。
このメモ以外にも線や文字を書いたりしてみましたが、とりあえずインクが途切れたりはせず、きちんと書けています。とはいえ、まだペン先にインクが残っているから、ということもありえますが。
線幅は国産万年筆のFよりは太いかなと思います。海外メーカーのEFぐらいだろうか。
書き味は思っていたよりも良いです。正直、100円とは思えない。
プレピーと比べると、プレピーの方がインク量が多くぬるぬるっと書ける感じで、こちらはそこまでインクが出るわけではなく、かといって掠れるほどでもなく。
好みの分かれるところだと思いますが、プレピーの書き心地は良いと思いつつ、インクが出すぎるかなあと悩みがちな私にはむしろ丁度よいぐらいかも。ただまあ、キャップの着脱とかは流石にあれです、プレピーに軍配が上がる。そもそもあれは謎のインク長持ち機能搭載ですしね……。
持った感覚というか、握り心地みたいな部分では、ちょっと軽すぎる感じ。首軸も特に持ちやすさとかはない。いやお値段考えたらそれでいいのだけど。
結論として、100円としては十分すぎる性能かなと思います。
まあね、「もう少しお金を足してプレピー買えばいいのでは?」とは思いますし、書きやすさだったり線幅を選べるっていう部分ではカクノを購入した方がとは思うんですが、なにしろコンバーター付きで100円なので。
じゃあ使う?って言われると微妙ではあるんですよ。
当たり前ですけど、それなりのお値段する万年筆の方が圧倒的に書きやすいし疲れにくいので、結局は買った時だけ「これが100円!? すごい!」って盛り上がるだけで、その後はペン立てに入れっぱなしになっていたりするし。
でも100円でコンバーター付きだからさ……。
その瞬間的な盛り上がりのために手にしても良いっていうかさ……。
オモチャとしても優秀だし、インクをたくさん持っている人ならもう色鉛筆変わりにしても良いと思うんですよね。
新しいインクを購入した時、これがストックしてあればすぐにお試しできるわけだし。だってほら、コンバーターがすでについているから。
同じ売場にたぶんインクもあると思うので、万年筆ちょっと使ってみたいっていう人にも良いと思いますし。







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